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    小田野直武〜短くも美しく萌えた秋田蘭画の世界

    • 2016.12.30 Friday
    • 23:20

    「小田野直武と秋田蘭画」展 サントリー美術館

     

    2016年の最後を飾る展覧会、昨年からとても楽しみにしていました。前回の秋田蘭画展は2000年の開催と聞きますので、実に16年振りということになります。 

    秋田蘭画、、、耳慣れない方も多いかと思いますが、これは江戸時代のほんの数年間、秋田・佐竹藩の小田野直武(武士で絵師)を中心に追求された蘭画のことを言います。“蘭”だけでなく中国絵画の影響も強く受けていて、東洋と西洋の融合が試みられた実に不思議な印象の絵画作品群は、その誕生のきっかけが平賀源内や解体新書ということもあり、展覧会会場はさながら歴史展の様相も呈していました。

     

    「世界に挑んた7年〜小田野直武と秋田蘭画」サントリー美術館

    http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_5/index.html

     

    注目作品はポスターにもなった『不忍池図』↑で、私もこれを目当てに参じましたが、他にも不思議な力作が多く、結局私のお持ち帰り作品は直武の『雷魚(ハタハタ)』に決まりました。

     

    参加されたみなさんの評価は分かれましたが、どちらも「なるほど」と考えさせられるものでした。

     

    ひとつは「中途半端な印象の作品が多かった」というもの。これは、蘭でもなく中華でもなく和でもない、という表現のありようから感じたのだろうとのことで、なるほどもっともだなと思う点も多々ありました。

     

    もう一つは「なんでも吸収したいという画家のエネルギーに共感した」というもの。これももっともと感じる印象で、源内との出会いを契機に阿蘭陀カルチャーに衝撃を受け、同時に中国絵画の写実性にも魅了された直武の興奮が、緻密な作品からにじみ出ています。

     

    いずれにせよ、まさに「短くも美しく」燃えきった(夭折した直武自身はもっと燃えたかったでしょうが)秋田蘭画は一見の価値ありです。

     

     

    お仕事訪問の展覧会はこれが最後でしたが、個人旅行でやっと「現美新幹線」に乗ってきました。ミドル〜シニア世代が多くてビックリ! 現代アートがいっそう身近なものになってきているんだな〜と実感しました。

     

     

    どんな印象だったか、、、 この奇抜なシートの様子から想像してみてください。またぜひ乗ってみたいです!

     

    それではみなさま、良いお年を!

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