国立新美術館で安藤忠雄の「挑戦」をみる

  • 2017.11.19 Sunday
  • 14:31

原寸大で再現された「光の教会」


​前回の「サンシャワー」に続いて11月の講座も国立新美術館へ。 開館10周年記念の「安藤忠雄展ー挑戦ー」をみなさんで見てきました。早い段階で受講生の方から「こんな展覧会がありますよ」とご案内をいただいたので、「それならみんなで見に行こう!」ということにしていたのです。2連続で六本木エリアの同じ美術館を訪問しましたが全く違った展示空間を楽しめました。


今回の“目玉”は何といっても安藤建築群の白眉ともいえる「光の教会」(大阪府茨木市)の再現です。プラスリラックスでは随分前に教会そのものを見学をしているので、今回の展覧会でどのぐらい忠実に再現されているのだろうかと興味津々で訪ねました。

果たして、ビックリの空間が出現しておりました。“「光の十字架」の原寸再現”あたりまでは予想していたのですが、なんと、あのコンクリート打ちっぱなしの壁面まで再現されていたのです。これにはかなり驚きました。

しかも、現実の教会では叶えられなかった「ガラスを嵌めない十字架」をこの場で実現させているあたり(安藤さんはガラス抜きの光の十字架にしたかったようです。詳しくは『光の教会 安藤忠雄の現場』平松剛 著 をどうぞ)、タイトルの「挑戦」を地でいっているなとちょっと感激してしまいました。

 

 

もう20年以上前になりますが、建築事務所に何度かお邪魔する機会があって、錚々たる大学の建築科出身の先生方が安藤さんを散々にけなしている場に遭遇したことがあります。「あんな、ボクサー上がりの素人に」というのがその怒りの源にあるようでした。関西人という出自も気に入らなかったようで、大きな声でガンガン喋る関西弁が気に障っているような印象も持ちました(私はその場ではもちろん?関西弁を喋りませんでした。よわ〜)。

 

確かに、一時期なんでもかんでも安藤建築という印象があり(関西は特に)、地元出身の作家を応援しようという以上に「有名やから頼んだらええやん」的な発注側の手抜きも感じられて、安藤さんというよりその風潮に食傷していた時期がありました。素晴らしい直島でさえ、建築以外のいろんな要素(運営も含めて)も鼻について足を運ばなかった時期があります。

 

しかしこの10年近く毎年のように直島に行く機会をいただき、地中美術館をはじめとする安藤ワールドに包まれるたび、そしてたくさんのお客さんが感動される様子を拝見して、「いいものを作ってくれたなぁ」としみじみ思う機会が増えました。

展覧会会場には直島の巨大な立体模型が出現し、ベネッセハウスやホテル、地中美術館が島内に点在する様が再現されています。

 

 

学歴もなく、ローカル出身というハンディや毀誉褒貶もものともせず、無謀とも思えるプロジェクトにも果敢に挑戦し続ける建築家の半生が凝縮した展覧会で、大いに満足できました。なんとなく「わかったつもり」になっていた安藤建築について実はあまり理解していなかったのかもしれないと思い、展覧会を見る機会をご提案いただいたことに感謝しました(ご提案いただいていなかったら素通りしていたかも〜〜 もったいないことをするところでした)。

ただ、建築家はもちろん安藤忠雄だけではないわけで、これを機会に建築や公共空間、景観への一般の関心が高まり(館内は建築関係ではなさそうな、私たちのような一般の人がいっぱいでした)、より一層多彩な建築家の作品が世に問われるようになればと願います。

 

 

この日はみなさんで建築模型を見て回りましたが、「行ってみたい」とダントツ人気だったのは北海道の『真駒内滝野霊園 頭大仏』でした。展示空間には映像も随所に用意され、大仏が隠れていくメイキング映像を口をポカンとさせながら楽しみました。

http://mw2pctul25.bizmw.com/wordpress/?page_id=28

私も、昨冬にすぐ横を車で走った時に頭の上をほんの少し見たのですが、時間が無くて寄れなかったのが心残りでしたので、いつか正面から拝んでみたいと思います。そのほか、淡路島の『真言宗本福寺水御堂』や北海道の『水の教会』、都心の『広尾の教会』など、祈りの場が行きたい候補に多く挙がっていたのが印象に残りました。

 

ティータイムは美術館から青山方面に抜ける道沿いの「金座ウエスト 青山ガーデン」へ。

ゆったり過ごせたので、随分長居いたしました♪

https://www.ginza-west.co.jp/shopinfo/shop_aoyama.html

 

 

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